2025年5月29日,令和4年度計画による新型海洋観測艦“あかし”が,建造所の三菱重工下関造船所で進水した。本艦は6年8月20日に起工されていたもので,竣工は8年3月の予定。艦名は兵庫県南部の景勝地である明石海岸に由来し,海上自衛隊としては先代の海洋観測艦に続き2代目,日本海軍から数えると4代目(初代は防護巡洋艦,2代目は工作艦)となる。基準排水量3,500トン。全長113.7メートル,幅17.8メートル,深さ9.2メートル,主機ディーゼル電気推進,出力4,600馬力,2軸(アジマス・プロペラ),速力16ノット,乗員約90名。
2025年5月30日,令和4年度計画による新型輸送艦“ようこう”(艦番号LSV-4101)が,内海造船瀬戸田工場で就役した。配属先は陸海空自衛隊の共同部隊である自衛隊海上輸送群第1海上輸送隊で,定係港は呉。 本艦は4年度の陸上自衛隊予算により建造された「中型級輸送船舶(LSV)」の1番艦で,同年度計画による「小型級輸送船舶(LCU)」の1番艦“にほんばれ”は去る4月に就役している。基準排水量約3,500トン,載貨重量トン約1,700トン,全長約120メートル,幅約23メートル,速力約15ノット,乗員約40名。本艦は船体の右舷前後部に跳ね上げ式のランプウェイ(歩板装置)を持つRORO式船で,ビーチング能力はなく,車両や物資等の揚搭にはある程度の港湾設備を必要とする。
6月19日,令和3年度計画による“もがみ”型の8番艦“ゆうべつ”(艦番号FFM-8)が,建造所の三菱重工マリタイムシステムズで就役した。本艦も同年度計画艦である上記“によど”と同様の理由で,約3カ月遅れの引渡しとなった。基準排水量は“によど”と同じ。配属先は護衛艦隊直轄第15護衛隊で,定係港は大湊。基準排水量3,900トン
2025年5月21日,令和3年度(2021年度)計画による新造護衛艦“によど”(艦番号FFM-7)が,三菱重工長崎造船所で就役した。本艦は“もがみ”型の7番艦で,当初6年12月の竣工予定であったが,電子部品等の調達に遅れが生じたため,予定より約半年遅れの引渡しとなった。配属先は護衛艦隊直轄第12護衛隊で,定係港は呉。基準排水量3,900トン。
防衛省は,2025年5月8日,同日の午前8時台から9時台にかけて,北朝鮮が同国東岸付近から日本海に向けて,複数の短距離弾道ミサイルを相次いで発射したと公表した。これらは最大で約800キロ飛翔した後,すべてわが国EEZ外の海上に着弾した。このミサイル発射について,中谷防衛大臣は会見で,約800キロ飛翔した1発について高度約100キロを変則軌道で飛行した可能性があると説明した。報道等によると,韓国軍関係者はこれらのミサイルについて,ロシア製のイスカンデルをモデルにしたKN23やKN25等を織り交ぜて発射したものと分析している。今回のミサイルの発射は,ウクライナ戦争で弾薬等の不足に悩むロシアへ向けたデモンストレーションの意味合いがあるとされ,すでにKN23はウクライナの戦場で使用が確認されている。
2025年5月3日午後12時21分から36分頃,尖閣諸島周辺のわが国領海に侵入した中国海警船(2303)からヘリコプター1機が発進し,わが国領空を侵犯したことを海上保安庁巡視船が確認した。これに対し,航空自衛隊は戦闘機を緊急発信させて対応している。中国機による尖閣周辺での領空侵犯は今回で3度目。
2025年4月18日,海上自衛隊は,昨年4月20日に発生したSH-60K哨戒ヘリコプター2機の墜落事故で,機体引揚げの際に収容された複数の遺体等について,外部専門機関によるDNA鑑定の結果,6名の身元が特定されたと発表した。
2025年4月7日〜5月2日,海上自衛隊は各国と以下の訓練を実施した。 ▷日米共同訓練,4月7〜25日(停泊フェーズ:7〜11日,洋上フェーズ13〜25日),横須賀から沖縄東方に至る海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“あしがら”,米海軍が駆逐艦4隻,補給艦1隻。訓練項目は停泊フェーズが各種戦戦術研究会等,洋上フェーズが各種戦術訓練(対空戦,対潜戦,対水上戦,電子戦,対空ミサイル射撃),洋上補給。 ▷日インドネシア親善訓練,4月12日,インドネシアのスラバヤ沖海域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“すずなみ”,インドネシア海軍がフリゲイト1隻,訓練項目は通信訓練,戦術運動およびPHOTOEX。なお“すずなみ”は,4月9〜12日,スラバヤに寄港した。 ▷日マレーシア共同訓練(MALPAN),4月14〜15日(停泊フェーズ:14日,洋上フェーズ:
海上自衛隊は,令和7年度インド太平洋方面派遣(Indo-Pacific Deployment 2025:IPD25)に艦艇と航空機を派遣している。派遣期間は2025年4月21日~11月21日で,派遣部隊は第1水上部隊が護衛艦“やはぎ”,第2水上部隊が輸送艦“おおすみ”,第3水上部隊が護衛艦“いせ”“すずなみ”,第4水上部隊が護衛艦“あけぼの”,第1航空部隊がP-1哨戒機1機,潜水艦部隊が潜水艦数隻。このほか派遣立入検査隊として,第1術科学校,特別警備隊および横須賀海上訓練指導隊から派遣部隊が編成され,さらに派遣施設隊として,横須賀地方隊,呉地方隊,航空集団および第3術科学校から派遣隊が編成される。 訪問予定国はアメリカ,インド,インドネシア,オーストラリア,オマーン,キリバス,サモア,シンガポール,スリランカ,ソロモン諸島,ツバル,トンガ,ナウル,
2025年4月1日付けで以下の巡視艇の異動が発令された。 ▷巡視艇“ひこかぜ”→“るりかぜ”CL-146,下関海上保安部(第7管区)→串木野海上保安部(第10管区) ▷巡視艇“るりかぜ”→“さんだんか”CL-151,串木野海上保安部→宮古島海上保安部(第11管区)
2025年3月11日,巡視艇“ひなぎく”(CL-70)が解役された。本艇は平成6年度計画で整備された“ひめぎく”型の一隻で,同7年11月1日に就役した。建造は石原造船所で,推進形式はウォータージェットを採用している。就役時の配属は中城海上保安部(第11管区)で,船名は“ゆうな”であったが,現在の配属先である高松海上保安部への転属に伴い,現船名へと改名されたもの。
2025年3月25~26日,タイ・バンコクで日・EU・タイ海洋法セミナーが開催された。これは海上保安庁,外務省,EU,タイ国家安全保障会議事務局による連携で実現したもので,インドネシア,フィリピン,ベトナム,マレーシアなどの海上保安機関職員約130名(うち29名がオンライン参加)が参加した。 本セミナーでは各国有識者による講義やケーススタディが実施され,25日のセッション「航行の権利と沿岸国の管轄権」で,古谷健太郎海上保安大学校教授が「航行の権利と沿岸国の管轄権」について講義を行なったほか,永田誠一郎本庁海上保安渉外官が閉会挨拶で国連海洋法条約をはじめとする国際法への理解を深めることの重要性について述べた。
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