英スコットランド運輸局は,北方諸島航路用に建造するRORO貨物船の設計案を決定した。スコットランドの北方に位置するシェトランド諸島やオークニー諸島などで構成される北方諸島航路用で,建造先を決定し2029年の就航を目指す。北方諸島へは英SERCOグループがノースリンク・フェリーのブランドで運航しており,アバディーンなどを拠点にカーフェリー3隻とRORO貨物船2隻を配船している。今回の計画はRORO船2隻ヘリアーHelliarとヒルダセイHildasay(ともに7,606総トン,1997,99年竣工)を代替するもの。全長約140メートル,車両レーン長1,400メートルとなり,既存船より大型化されて積載能力が約40パーセント増えるほか,航海速力が20ノットに高速化され,繁忙期用に200人分の旅客設備を設けて混雑緩和を図る。 (LEADSHIP)
スイスのMSCクルーズは6月18日,新造船MSCワールド・アジアMSC World Asiaの最新情報を公開した。次世代型「ワールド・クラス」の3番船で,215,863総トン,全長333.3メートル,幅47メートル,船客6,758人。仏アトランティーク造船所で建造されており,2026年12月11日に地中海周遊クルーズでデビューする予定。船内にはアジアの文化や芸術,風景を感じられるデザインを取り入れ,バー,ラウンジ,レストランや各種アクティビティなど40以上の定番施設に加え,東南アジアの味覚をテーマにしたスペシャリティ・レストラン,全長81.3メートルのドライスライダーを初めて設置する。 (MSC CRUISES)
仏ラ・メリディオナールのコルシカ島航路用カーフェリー2隻の船名が,6月13日にアルバノヴァAlbanova,アズーラAzuraと発表された。中国招商局重工(CMI)金陵船舶(威海)造船所で建造が進められており,就航は2027年を予定している。建造費は約4億ユーロ。全長180メートル,幅30.8メートル,船客932人で,内装は仏ポナンの砕氷クルーズ客船ル・コマンダン・シャルコーLe Commandant Charcotのデザイナーが手掛ける。主にLNG燃料で航行するが,将来的にはバイオガスや合成メタン燃料にも対応可能とされる。 (LA MERIDIONALE)
油防除や有害危険物質への対応を行なうスペシャリスト集団で,発足から30年目を迎える機動防除隊の新人隊員3人が3カ月の研修を終え,出動服(赤服)の貸与式が行なわれた。機動防除隊の隊員たちは,海難などで燃料油や積み荷の有害物質が流出した場合,対処方法の指導や助言,各機関との調整などを担う。 (海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
海上保安大学校は5月末から6月中旬にかけて,本科2年生と初任科学生を対象に,巡視船を使った初のインターンを実施した。練習船“いつくしま”(PL-23)が遠洋航海で出港中の期間に,現場に配備されている巡視船に乗って業務を体験し,本科2年生の進路選択の参考にしてもらおうと実現したもの。 初任科学生が門司から呉,本科学生は呉から門司の間を乗船して乗組員からの生の声を聞いたほか,北九航空基地や関門海峡海上交通センターの見学なども行なった。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
7月1日付けの人事で,次長に国土交通省大臣官房総括審議官の坂巻健太氏が就任,本庁総務部長には澤井俊・第1管区海上保安本部長が,総務部参事官(警備救難部)に高橋徹・国土交通省国際統括官付国際交通特別交渉官,同部参事官(海洋情報部)に江原一太朗・国土交通省大臣官房付,第1管区海上保安本部長に石崎憲寛・国土交通省航空局交通管制部長,第2管区海上保安本部長に白﨑俊介・総務部参事官(警備救難部)が,それぞれ就任した。 宮澤康一・本庁次長は国土交通省・航空局長に,服部真樹・総務部長は同省近畿運輸局長に,長井総和・第2管区海上保安本部長は同省大臣官房政策立案総括審議官に転出し,増田直樹・総務部参事官(海洋情報部)は辞職した。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
5月末から6月にかけて紀伊半島沖で測量船平洋(HL-11)と光洋(HL-12)が実施した観測で,黒潮の大蛇行が終息する兆しを確認した。最も強い流軸が,東経136 度上では北緯33度,東経137度上では北緯32度30分付近にあり,大蛇行の目安となる北緯32度より南に大きく蛇行している状態ではなくなっていた。 先立つ5月に気象庁から,黒潮の大蛇行が見られなくなり終息の兆しがあることが発表されていたが,今回の観測でそのことが改めて裏付けられた。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
海上保安庁は6月20日,鹿児島湾でフィリピン・コースト・ガード(PCG),米コースト・ガード(USCG)と,国内では初となる3カ国による合同捜索救助訓練を実施した。3カ国合同訓練は,2023年6月にフィリピン・マニラ湾西方海域で行なわれて以来2回目で,約350人が参加した。 今回の訓練は,漁船から火災が発生,海中転落者が出たという想定で実施され,USCGカッター,ストラトンStratton WMSL-752搭載の無人航空機スキャンイーグルなどが海上を捜索。海中転落者を発見後,ストラトンとPCG巡視船テレサ・マグバヌアTeresa Magbanuaの搭載艇が海中転落者に見立てたダミー人形を救助した。 また,海保のヘリコプターを使って機動救難士が要救助者役を吊り上げ救助したほか,消火のため日米比3隻の巡視船による火災船に見立てた巡視艇への放水訓練も行なわれた。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
海上保安大学校は5月31日~6月1日に学生祭である海神祭を行ない,昨年の約1.5倍となる8,495人が訪れ,例年以上の盛り上がりを見せた。 今年は,「海洋文化都市くれ海博2025」との合同開催で企業・団体ブースも出展したほか,特殊救難隊の展示訓練なども披露された。 オープンキャンパスも開催され,遠洋航海中の練習船“いつくしま”に代わって唐津海上保安部(第7管区)の巡視船“いまり”(PL-87),敦賀海上保安部(第8管区)の巡視船“つるが”(PL-91)が一般公開や体験航海などを実施し,学生募集に一役買った。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
2月21~28日,測量船「拓洋」(HL-02)と自律型潜水調査機器(AUV)“ごんどう”を使い,小笠原諸島父島の北西沖約180キロの金曜海山で精密海底地形調査を行ない,溶岩流の痕跡を発見したことを5月9日に発表した。 金曜海山の溶岩流は水深約1,500メートルの斜面から流れ出し,長さ約3キロ,幅は最大で約400メートル,厚さ最大約80メートルに達していて,北東峰の火口と見られる地形は不明瞭な一方で,南西峰の火口は明瞭なことから火山活動が北東峰よりも新しいと考えられるという。 これらの調査結果から,金曜海山の山頂部では火口を形成する爆発的な噴火があり,斜面部では溶岩流を伴う比較的穏やかな噴火が起こったことが明らかになった。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
5月21日,海上保安庁のこの一年をまとめた「海上保安レポート2025」を発刊した。今年は長官級会合でも使われた「平和で美しく豊かな海」のスローガンのもと,国際業務にフォーカスした特集とした。 表紙は昨年に続きイラストを使い,子どもから大人まで幅広い年代の人が手に取りやすいような親しみやすい雰囲気とした。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
5月14日(日本時間15日),米サンフランシスコ沖で遠洋航海中の練習船“いつくしま”(PL-23)とアメリカ・コースト・ガード(USCG)の巡視艇や航空機と合同で救助や通信の訓練を行なった。本船の海外機関との合同訓練は初めて。 訓練では,USCGから海中転落による漂流者がいるとの情報提供を受けた “いつくしま”が,日米の連携で漂流者に見立てたブイを発見し,搭載艇で揚収,USCGの巡視艇に引き渡した。 訓練は,「日米の海上保安機関による連携強化を図る共同取組み(SAPPHIRE)」の一環として,“いつくしま”のサンフランシスコ寄港に合わせて実施された。(海上保安協会 新聞事業部次長 米田 堅持)
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