スイスに本拠を置くMSCクルーズの新造船MSCシーショアMSC Seashoreのコイン・セレモニーが,9月19日,伊モンファルコーネのフィンカンティエーリで執り行なわれた。キールに記念コインを溶接して航海の安全を祈念した。就航は2021年6月の予定。合わせてデザインなども公表された。同船は「シーサイド・クラス」の改良型「シーサイドEVOクラス」の1番船であり,169,380総トン,船客5,632人,全長は339メートルで,同社船で最長となる。船内の約40パーセントが刷新され,シーサイド・クラスに比べ客室の200室増設,公室区画の拡大が図られ,乗客1人当たりの屋外エリアも最大とされる。環境対策ではNOx排出量を最大90パーセント削減可能なSCRシステム(触媒脱硝装置),スクラバー,陸上給電システムなどを搭載する。
ドバイのDPワールド傘下の英P&Oフェリーが,中国の広船国際造船所(GSI)に英ドーバー~仏カレー航路用のカーフェリーを発注した。建造は2隻で,2隻のオプション契約が付帯する。設計はデンマークのOSKシップテックが手掛け,竣工は2023年の予定。貨物車用レーン長2,800メートルと乗用車200台を積載でき,同航路で最大で,しかも世界最大の両頭型フェリーとなる。車両甲板下にバッテリーを搭載して4基のアジマス推進器で航行する。投資額は2億6,000万ユーロという。船齢の古いプライド・オブ・バーガンディーPride of Burgundyなど3隻が代替される。
尾道造船が琉球海運からRORO船1隻を受注した。2021年2月に竣工を予定し,九州~沖縄・台湾航路に投入される。11,900総トン,全長181.51メートル,速力約23.3ノット,40フィート型コンテナ・シャーシ166台,乗用車272台の積載規模で,SOx排出規制強化に対応してスクラバーを搭載する。川崎近海汽船から買船して9月から博多・鹿児島~那覇に投入した勇王丸(9,348総トン,2001年竣工)を代替する。建造は尾道造船所で行なう。尾道造船はRORO船建造を主にグループ企業の佐伯重工で行ない,琉球海運でもこれまで6隻を佐伯で建造したが,本船は尾道で建造し,両社で建造体制を整備していく。尾道でのRORO船建造は1997年1月竣工の琉球海運“にらいかない”以来で24年振りになる。
去る9月6日,中国招商局重工で建造されていた米サンストーン・シップスの探検クルーズ船グレッグ・モーティマーが竣工し,同日命名式も挙行された。本船はサンストーンがインフィニティ・クラスと称する10隻建造予定のシリーズ1番船で,8,035総トン,全長104.4メートル,幅18.4メートル,吃水5.3メートル,船客定員160名。中国で建造された初めての探検クルーズ船であり,ポーラー・クラス6(PC6)の耐氷構造を有し,ウルステイン社(ノルウェー)開発の「Xバウ」と称する荒天航行性能に優れた船首形状を探検船として初めて採用した。オーストラリアのオーロラ・エクスペディション社のチャーターで,この10月末から南極クルーズに就航する。船名は同社の創業者の名前を付けている。 〈ULSTEIN VERFT〉
2008年からリバー・クルーズを手掛けるシーニックが,「World’s First Discovery Yacht」と称して登場させたラグジュアリー探検クルーズ船で,8月15日にアイスランドからのクルーズでデビューし,9月10日にはニューヨークでアカデミー賞女優ヘレン・ミレンによる命名式を挙行した。ポーラー・クラス6(PC6)の耐氷構造船体を持ち,全室バルコニーおよびバトラー・サービス付きのオール・インクルーシブ制を採用,ゾディアックなどに加え,ヘリコプター2機と潜水艇1隻を搭載している。17,545総トン,全長165.7メートル,幅21.5メートル,主機ディーゼル・エレクトリック,航海速力17ノット,船客定員228名(極地クルーズは200名)。©SCENIC CRUISES
英キュナード・ラインはクイーン・エリザベス(QE)の2021年日本発着クルーズの追加実施を9月24日付けで発表した。追加するのは5月18~25日,5月25日~6月3日の春夏シーズンの2本と,9月22日~10月1日,10月1~10日,10月10~19日の秋冬シーズンの3本。いずれも東京発着の日本周遊コースで行なう。春夏シーズンはすでに4本の実施が発表されており合計6本に,秋冬の3本は今回初めて発表された。同社では販売が好調でアジアでの需要も急増していることから,QEは2021年も通年アジア太平洋地域を拠点に運航予定としている。 (CUNARD LINE)
仏領ポリネシアに本拠を置くコンパニ・ポリネシアン・ドゥ・トランスポール・マリティム(CPTM)が,8月30日に中国の黄海造船にクルーズ客船1隻を発注した。設計は上海船舶研究設計院(SDARI:Shanghai Merchant Ship Design & Research Institute)が手掛け,14,500総トン,全長139メートル,船客280人規模で,竣工は2021年の予定。建造費は約70億CFPフラン,船名はアラヌイ6 Aranui 6で,既存の貨客船アラヌイ5(7,500総トン,船客256人,2015年黄海造船建造)とともにタヒチ島パペーテを母港にマルケサス諸島航路のクルーズに従事する。アラヌイ5はこれまでどおり貨物も輸送する。 (黄海造船)
米ヴァイキング・オーシャン・クルーズのヴァイキング・サンViking Sun(47,842総トン,船客930人,2017年竣工)が,8月31日,ロンドンのグリニッジを出港し,史上最長となる世界一周クルーズに就いた。「アルティメット・ワールド・クルーズ」と称される245日間の航海で,北米から南米大陸を一周,豪州,東南アジア,インド,スエズ運河経由で欧州各港を経てロンドンに戻る6大陸,51カ国,111港を巡るコース。料金は92,990ドルから。クルーズ船の最長世界一周としてギネス記録になる。 (VIKING OCEAN CRISES)
日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクトは8月26日,次世代省エネ型重量物運搬船2隻の建造とその予想図を発表した。約12,470重量トン,全長138.0メートル,幅23.6メートルで,400トンクレーン2基を備え,最大800トンの重量貨物を吊り上げ可能なほか,95メートルの貨物倉長さを有し,ブリッジを船首配置として,航行時の視界制限なしに背高・長尺・大型の重量貨物を倉内および船倉ハッチカバー上に積載できる。GHG排出規制のEEDI Phase3(エネルギー効率設計指標。2025年以降の契約船に適用)を先取りしており,同型既存船に比して大幅な燃費低減を実現,環境に最大限配慮した次世代省エネ船である。建造は中国招商局集団傘下の南京金陵船廠で,2021年8月と22年1月に竣工の予定。 風力発電用ブレードを積載した状態の予想図(日本郵船)
今年2月から延命工事に入っていた宮城海上保安部のPLH「ざおう」が、このほど工事を終えて第一線に復帰した。本船の改造費は2018年度予算によるもので、続く2019年度予算では鹿児島保安部の「しきしま」を含むPLH2隻の延命工事費が認められている。
8月30日,防衛装備庁はプロジェクト管理重点対象装備品および同準対象装備品計20品目(30FFM,P-1哨戒機等)のうち,19品目について,取得プログラムの分析および評価を行なった。また,新たにプロジェクト管理重点対象装備品1品目(島嶼防衛用高速滑空弾)と同準対象装備品3品目(島嶼防衛用新対艦誘導弾等)を選定し,その取得戦略計画等を策定した。
8月30日,防衛省は長中期的な研究開発に関して,新防衛大綱および中期防を踏まえて「研究開発ビジョン 多次元統合防衛力の実現とその先へ」を公表した。
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