6月15日,護衛艦“かが”は,関東南方の海空域で,米陸軍のUH-60Lヘリコプターと,日米共同訓練を実施した。訓練項目は発着艦訓練であった。
5月25日の政府による新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言解除後も,自衛隊は各都道府県知事らの要請に応じて各種支援を行なってきたが,その活動規模は6月以降大幅に縮小され,7月4日現在は必要に応じて支援を行なう態勢へと移行している。
6月15日,河野防衛大臣はイージス・アショアの配備計画を停止すると公表したが,その後政府は同24日の国家安全保障会議において山口県と秋田県へのイージス・アショア配備断念を決定した。 なお河野大臣は,16日の衆議院安全保障委員会で,イージス・アショアに替わる計画として,BMD能力を持つイージス艦を新たに追加建造する選択肢も考えられると述べた。 各種報道などによると,現在,政府内ではイージス・アショア向けに契約したSPY-7レーダーやシステムなどを利用して,イージス艦2隻を建造する案などを含めて,さまざまな案が検討中とされる。イージス艦増勢の場合,2隻で約4,000億円といわれる高額な建造費と,その乗員確保の問題などもあり,今後の動向が注目される。
7月4〜8日,日本付近に停滞した梅雨前線の影響で,各地で猛烈な雨が降り続き,特に記録的な豪雨に見舞われた九州地方では,8日現在,河川の氾濫や土砂災害などにより,死者57名,心肺停止4名,行方不明者16名を出す甚大な被害が生起した。これに対し自衛隊は,陸上自衛隊西部方面隊を基幹とする20,000名態勢をもって災害派遣活動を実施。7月8日の時点で,現地において,人員約3,750名,航空機29機(ヘリコプター27機,固定翼機2機)が人命救助,給水支援などの活動を実施している。
活発な活動を継続している西之島については、本サイトでも6月7日と15日に実施された航空観測の模様を伝えたが、海上保安庁はその後19日と29日にも航空観測を行なった。それによると噴火は収まりを見せるどころかより一層激しくなり、黒色の噴煙は3400メートル以上に達し、南西方向へ拡大した中央火口からはマグマの噴出と茶褐色の噴煙も認められ、南西側の山体から海岸に向けて顕著な溶岩流も視認できる。さらに西之島の周囲の海水は幅1キロ以上にわたり黄緑色に変色している。/content/images/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2020nishinoshima/20200629photo/photo2_20200629m.jpg/content/images/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2020nishinoshima/20200629photo/photo5_20200629m.jpg
シルバーシー・クルーズの新造ガラパゴス諸島専用船シルバー・オリジンが完成し,6月3日に建造所のデ・ホープ造船所から引き渡された。新型コロナウイルスの影響で遅延しつつも造船所の尽力によって無事完成したが,運航開始は延期され,現時点では8月22日にデビュー予定である。6,366総トン,全長101メートル,幅16メートル,主機ディーゼル・エレクトリック(アジマス推進器2基装備),最高速力14ノット,船客定員100名。写真は4月27~29日に実施された試運転中の船影。 (SILVERSEA CRUISES)
唐津海上保安部の180トン型(しんざん型)巡視船“いなさ”(PS-03)が,6月19 日付けで解役となった。1990年に竣工した本船は当初長崎海上保安部に配属されたが,2005年から唐津海上保安部の所属船となった。また2001 年12 月に発生した九州南西海域工作船事件(北朝鮮工作船事件)では,海上保安庁長官表彰を受けている。
東海汽船は5月29日の取締役会で,レストラン船事業から6月30日付けで撤退することを決めた。100パーセント子会社で1988年設立の東京ヴァンテアンクルーズは解散・清算する予定だ。近年の競合の激化,船舶の老朽化に伴う維持整備費の増加などに加え,新型コロナウイルスの影響による損失拡大から,事業継続を断念したという。運航しているレストラン船ヴァンテアン(1,717総トン,船客定員700人,1989年竣工,三菱重工業下関造船所建造)は新型コロナウイルスの影響で4月から全便運休している。 (編集部)
豪オースタルのベトナム造船所で5月22日,トリニダード・ドバゴ向けオートエクスプレス94型カタマラン,A.P.T.ジェームズA.P.T. Jamesが進水した。トリニダード・ドバゴ国営のNIDCO(National Infrastructure Development Company)が発注したもので,船客定員926人,乗用車250台積載,航海速力37.5ノット,マリーンリンク・スマートと呼ぶオースタルの最新技術を採用している。2018年11月に開所した同造船所最初の建造船である。新型コロナウイルスの影響で当初よりスケジュールが遅れ,2020年7月末に竣工する予定。 (AUSTAL)
三井E&S造船は5月22日,神戸大学と新練習船の建造契約を締結したと発表した。現有の深江丸(449総トン,1987年三井造船建造)の代船で,約830総トン,全長59.6メートル,幅11.0メートル,深さ6.7メートル,航海速力約12.0ノット,定員66名,2022年3月の竣工予定。新船は社会状況の変化に伴い,練習船としての機能強化のほかさまざまな教育・研究活動や社会貢献などに対応する「多機能練習船」となる。神戸大学では2019年10月に新研究組織「海共生(うみともいき)研究アライアンス」を設立,2021年4月には海洋政策科学部(仮称)を設立予定で,これらを“海神(かいじん)プロジェクト”と名付け,「海の神戸大学」を目指す全学的な取組みを推進している。新練習探査船の建造もこの一環として行なわれる。
先月号「ニュース・フラッシュ」欄既報のゼロ・エミッション・タンカーを発注した旭タンカー,商船三井など7社は,5月21日,ゼロ・エミッション電気推進船(EV船)の開発,実現,普及に向けた取組みを通じ,新しい海運インフラサービスの構築を目指す「e5(イーファイブ)コンソーシアム」を設立したと発表した。メンバー各社それぞれの強みや技術ノウハウ,ネットワークなどを融合させ,EV船を基礎とした海運インフラサービス提供のためのプラットフォームを構築していく。EV船は内航海運が直面する船員不足や高齢化といった問題と,温室効果ガス排出削減の2つの課題を解決する有力な手段として注目され,災害時の電力供給や通信基地,防災船などBCP(事業継続計画)への貢献についても期待度が高い。 「e5」とは,「electrification(電気化)」「environment(環境)」「evolution(進化)」「efficiency(効率)」「economics(経済性)」の5つの「e」を示し,これらを実現することで安心・安全・良質な輸送サービスを社会に提供すること。 (旭タンカー/
中国招商局金陵船舶(威海)造船所(CMI Jinling Weihai Shipyard)で建造されているステナE-フレクサー型のコート・ドパールCôte d'Opaleの進水式が,5月20日に行なわれ,無事浮上して22日にドックから移動した。同船はスウェーデンのステナが発注している大型カーフェリーの5隻目で,2021年6月に竣工の予定。デンマークのDFDSが10年間のチャーター契約を結んでおり,英ドーバー~仏カレー航路に投入する。船客890人,車両レーン長3,100メートル規模で,既存タイプと異なり,短距離のドーバー~カレー航路仕様となっている。 (招商局金陵船舶威海有限公司)
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