ロステック傘下の露統一エンジン会社(UEC)がセヴェルナヤ造船所(北方 造船所)に,アドミラル・ゴルシコフAdmiral Gorshkov級フリゲイト(22350 型)で使用するM55R機関の第1陣を納入した。3番艦のアドミラル・イサコフ Admiral Isakovに搭載する。これは,同級が搭載する機関を国産化する取組み によるもの。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が11月17日,ヴァージニアVirginia級 攻撃原潜の艦名を発表した。SSN-805がタングTang,SSN-806がワーフー Wahoo。いずれも第2次世界大戦中に活躍した潜水艦の名前であり,戦後の新 造艦でも同じ艦名を使ったことがある。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が11月30日に,強襲揚陸艦ボノム・リシャールBonhomme Richard LHD-6について,廃艦とする決定を下した,と発表した。同艦は7月12日に艦内火災事故を起こしたが,強襲揚陸艦としての原状復旧には30億ドルの費用と5~7年の期間を要するとの見積もりになった。また病院船,潜水母艦,指揮統制艦といった他艦種を新造する代わりにボノム・リシャールを修復・転用する選択肢も検討したが,これも10億ドルはかかると見込まれた。こうした事情から,修復する案は費用対効果がよくないと判断,廃艦とする決定がなされた。
ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が上院軍事委員会で,第1艦隊の復活 に言及した。新設する第1艦隊に南アジアとインド洋を担当させるという趣 旨。現在は第7艦隊がハワイ以西の太平洋からインド洋までを一括して担当し ているが,広い担任海域をカバーすること自体が課題になっている。そこで二 つの艦隊に分割することで,適正化を図る考え。ただし第1艦隊に専属の艦を 割り当てるのではなく,第3艦隊や第7艦隊と共有するとしている。
12月9日,岸防衛大臣は自民党国防部会・安全保障調査会の合同会議で,陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾(SSM)の射程を大幅に延伸化し,敵の脅威圏外から攻撃できるスタンド・オフ・ミサイルとして開発する案(12式地対艦誘導弾能力向上型の開発案)を示し,了承を得た。 同SSMは平成29年度〜令和4年度(2017年度〜2022年度)の期間で,射程延伸化等を図った12式地対艦誘導弾(改)を開発中であるが,このほど改めて,今後5年程度でさらなる長射程化(数百〜1,000キロ程度という)を達成する。また地上発射以外に,艦艇や航空機からも発射できるとされる。 この12式地対艦誘導弾能力向上型の開発(スタンド・オフ防衛能力の強化)については,12月18日に閣議決定された。
12月9日,岸防衛大臣は自民党国防部会・安全保障調査会の合同会議で,廃案となったイージス・アショアに代わる弾道ミサイル迎撃手段として,新型イージス艦(イージス・システム搭載艦)2隻を建造する案を示した。 これまで防衛省はイージス・アショアの代替案として,①“まや”型護衛艦ベース案(マルチミッション),②民間船ベース案(BMDメイン),③大型支援船(セミサブリグ)ベース案(マルチミッション),④同(BMDメイン)の4案を検討していた。建造費は護衛艦ベース案で2,400〜2,500億円以上が見込まれる。BMDや巡航ミサイル防御(CMD)など多様な脅威への対処を可能とする一方で,従来のイージス艦が保有する対潜,対水上などの各種戦能力をどこまで持たせるかについては,クルー制の導入,省人化対策なども含めて,さらに今後も検討が続けられる。 このイージス・システム搭載艦の整備(新たなミサイル防衛システムの整備等)については,12月18日に閣議決定された。
11月13日,防衛研究所は年次報告書の「中国安全保障レポート2021 新時代における中国の軍事戦略」を公表した。 今年版では,中国が2019年7月に4年振りに公表した国防白書に基づき,中国軍がAIなどの最先端技術の導入を積極的に進めていることを指摘し,近い将来,米軍に対する軍事的な劣勢を覆す可能性があると分析している。
11月24日,タレスジャパンは,三菱重工の自律型水中航走式機雷探知機OZZ-5向けに,高周波合成開口ソナー「SAMDIS」を提供する契約を締結したと発表した。 OZZ-5は“くまの”など30FFM搭載用のUUVで,このUUVはタレス製ソナーと国産の低周波合成開口ソナーを組み合わせて機雷捜索を行なう。
11月25日,第41次派遣海賊対処行動航空隊のP-3C哨戒機2機が八戸航空基地を出発した。12月9日,第40次派遣海賊対処行動航空隊のP-3C哨戒機2機が那覇航空基地に帰投した。
11月24日,派遣海賊対処行動水上部隊(36次隊)の護衛艦“おおなみ”が,定係港の横須賀に帰投した。
11月17日,九州西方海空域で,海上自衛隊はカナダ海軍と日加共同訓練(KAEDEX20)を実施した。参加部隊は海上自衛隊が護衛艦“しまかぜ”,カナダ海軍がフリゲイトのウィニペグWinnipeg。訓練項目は各種戦術訓練であった。
既報のように,海上自衛隊は11月2〜6日,インド東方海空域(ベンガル湾)で,日米印豪共同訓練(マラバー2020)の前段を行なったが,17〜20日にアラビア海北部海空域で同訓練の後段を実施した。 参加兵力は海上自衛隊が護衛艦“むらさめ”(17日のみ),第51航空隊(隊員2名,17〜18日),米海軍が空母Nimitz CVN-68,巡洋艦プリンストンPrinceton CG-59,駆逐艦スタレットSterett DDG-104,P-8A哨戒機,インド海軍が空母ヴィクラマディチャVikramaditya,駆逐艦コルカタKolkata,チェンナイChennai,フリゲイトのタルワーTalwar,潜水艦カンデリKhanderi,補給艦ディーパクDeepak,P-8I哨戒機,MiG-29K戦闘機,ドルニエ哨戒機など,オーストラリア海軍がフリゲイトのバララトBallarat。主要訓練項目は戦術運動などであった。
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