9月28日,三菱重工が海上自衛隊向けに開発中の新哨戒ヘリコプターXSH-60L2機が,防衛装備庁に引き渡された。XSH-60Lは回転翼哨戒機(能力向上型)の名称で開発が進められていたもので,SH-60K をベースに,飛行性能改善や対潜システムの能力向上などが図られる。今後は海上自衛隊第51航空隊での性能確認試験を経て,令和5年度(2023年度)の開発完了と部隊配備を予定している。
9月28日〜10月1日,海上自衛隊は海上作戦センターおよび演習参加部隊などの所在地で,令和3年度海上自衛隊演習(図上演習〈日米共同演習〉)を実施した。参加部隊等は海自が自衛艦隊,佐世保地方隊,システム通信隊群,補給本部,アメリカが米海軍および米海兵隊。主要演練項目は上級指揮官の情勢判断,部隊運用要領等。
9月24日,若狭湾で,海上自衛隊は海上保安庁と不審船対処共同訓練を実施した。参加部隊は海自がミサイル艇“はやぶさ”,SH-60K哨戒ヘリコプター,水中処分母船1号,海上保安庁が巡視船“だいせん”“あさま”,巡視艇“あまかぜ”,回転翼機。訓練項目は重要施設に向かう不審船への対処を想定した,①情報共有訓練,②共同追跡・監視訓練,③停船措置訓練。
9〜10月,海上自衛隊は以下の日程で,米海軍と日米共同訓練を実施した。 ▷9月16日,米海軍横須賀基地で実施。参加部隊は海自がシステム通信隊群保全監査隊,米海軍が海軍情報作戦コマンド横須賀(NICO-Y:U.S. Navy Information Operations Command Yokosuka)。訓練項目はサイバー攻撃等対処。 ▷9月21日,日本海で実施。参加部隊は海自が護衛艦“みょうこう”,EP-3電子戦データ収集機,OP-3C画像データ収集機,UP-3D電子戦訓練支援機,米海軍がEA-18G電子戦機。訓練項目は防空戦,電子戦。 ▷9月18日〜10月1日,沖縄南方の海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“ちょうかい”以下4隻,米海軍が空母カール・ヴィンソンCarl Vinson CVN-70以下4隻。訓練項目は防空戦,対潜戦,洋上補給,通信訓練など。
9〜10月,護衛艦“かが”を中核とする令和3年度インド太平洋方面派遣訓練(IPD21)部隊は,以下の日程で各国と訓練を行なった。 ▷9月13〜16日,バヌアツ周辺で実施。参加部隊は海自が護衛艦“しらぬい”,バヌアツ警察海上部隊がオペレーション・センター。主要訓練項目は通信訓練。 ▷9月17日,ニューカレドニア周辺の海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“しらぬい”,ニューカレドニア駐留フランス軍が哨戒機。訓練項目は防空戦など。 ▷9月18日,オーストラリア北方海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“かが”“むらさめ”,オーストラリア海軍が哨戒艇1隻。訓練項目は戦術運動など。 ▷9月24日,インド洋東方海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“かが”“むらさめ”,ドイツ海軍がフリゲイト1隻。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷9月29日,インド洋東方海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“かが”“むらさめ”,米海軍が給油艦1隻。訓練項目は各種戦術訓練。 ▷10月6〜8日,インド西方海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“
9〜10月,海上自衛隊は英空母クイーン・エリザベスQueen Elizabeth打撃群(CSG21)と以下の共同訓練を実施した。 ▷9月8〜9日,関東東方海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“いせ”“いずも”,SH-60J/K哨戒ヘリコプター,MCH-101掃海・輸送ヘリコプター,空自がF-35A戦闘機,E-767早期警戒管制機,CSG21がクイーン・エリザベス以下6隻,F-35B戦闘機。訓練項目は戦術運動,通信訓練,発着艦訓練など。 ▷9月14〜15日,日本周辺海域で実施。参加部隊は海自が潜水艦1隻,英海軍が潜水艦1隻。訓練項目は対潜戦訓練。なお海自が英潜水艦と訓練を行なったのはこれが初めて。 ▷10月2〜3日,沖縄南西海空域で実施。参加部隊は海自が護衛艦“いせ”“きりしま”など3隻,米海軍が空母ロナルド・レーガンRonald Reagan CVN-76,カール・ヴィンソンCarl Vinson CVN-70以下6
10月3日,護衛艦“いずも”が四国沖で,米海兵隊所属のF-35B戦闘機2機の発着艦(垂直着艦,短距離発艦)に成功した。現在,同艦は令和2年度予算で31億円を投じてF-35B搭載化の第1段階を進めており,今後もさらに航空機をより適正に艦上運用するための努力が続けられる。
10月14日,川崎重工神戸工場で,平成30年度(2018年度)計画による“たいげい”型潜水艦の2番艦“はくげい”が進水した。同艦は平成31年1月25日に起工されていたもので,就役は令和5年(2023年)3月の予定である。
10月12日、海上保安庁は「福徳岡ノ場」と「西之島」の航空観測を実施した。 ◎福徳岡ノ場 海面上での活動は認められず、波浪により新島は徐々に小さくなっているが、島の周囲には変色域があり、さらにその東側には新島とは別の変色域が確認された。画面左奥は南硫黄島。 fuku210912-3.jpg (5440×2928) (mlit.go.jp) ◎西之島 火口丘からは再び大量の白煙が立ちのぼり、白煙は火口以外の島の各所からも噴出している。また島はほぼ全周にわたり変色域に囲まれている。 photo2_20211012M.jpg (2470×1646) (mlit.go.jp)
韓国では,潜水艦搭載用の弾道ミサイルK-SLBM(Korean Submarine Launched Ballistic Missile)こと玄武4-4(Hyunmoo 4-4)の開発を進めてき た。そして,先に領収したKSS-IIIバッチIの1番艦トサン・アン・チョンホ (島山安昌浩)Dosan Ahn Chang-hoによる試射を実施した。まず,ミサイルの 水中射出試験を実施したあと,9月15日にミサイル自体の試射を成功裏に実施 した。これをもって玄武4-4の開発作業は完了となる。射程は約1,000キロ。
ネーバル・グループはギリシアの新型フリゲイト調達計画に対して,フラン ス海軍向けに建造計画を進めているアミラル・ロナークAmiral Ronarc'h級こ とFDIの派生型,FDI HNを提案していたが,その採用が決定された。隻数は確定3 隻,オプション1隻で,2025年に2隻,2026年に1隻を納入する予定。
フランス海軍はツーロン沖の洋上で,新型汎用揚陸艇EDA-Sの試験を開始し た。EDA-Sは現用中のCTMの後継となる汎用揚陸艇で,バウ・ランプを備える 一般的な船型。搭載能力は通常時で65トン,最大80トン,最大速力16ノット, 航続距離300浬。これを14隻調達する計画。
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