米海軍は,退役後も保管状態にあった空母2隻について,テキサス州ブラウ ンズヴィルの解体業者インターナショナル・シップブレーキング社(ISL: International Shipbreaking Ltd.)との間で売却合意をまとめた。対象はキ ティ・ホークKitty Hawk CV-63とジョンF.ケネディJohn F. Kennedy CV-67 で,売却価格はそれぞれ1セントずつ。
米海軍エア・システムズ・コマンド(NAVAIR:Naval Air Systems Command)はレイセオン・テクノロジーズに対して,トマホーク巡航ミサイル の対艦型MST(Maritime Strike Tomahawk)を対象とする修正契約を1,956万ド ルで発注した。いわゆるブロックVaの低率初期生産(LRIP:Low Rate Initial Production)開始を意味するもので,シーカーとサブシステムのインテグレ ーション,製造,認証,試験といった作業を実施する。
米海軍は,10月2日に攻撃原潜コネチカットConnecticut SSN-22がインド太 平洋地域の公海上(後に南シナ海と確認された)において,海中の何かと接触 する事故を起こしたことを明らかにした。その後の調査により,同艦は海図に 載っていない海山と接触したとの結論になった。
10月23日,同18日に津軽海峡を東進して太平洋を南下した中露艦艇10隻が,大隈海峡を抜けて東シナ海に入った。これらは日本列島をほぼ一周したかたちとなり,防衛省は極めて特異な行動として,警戒を強めている。
10月30日,第5次派遣情報収集活動水上部隊の護衛艦“あきづき”が,佐世保に帰投した。
11月10日,砕氷艦“しらせ”が第63次南極地域観測協力のため,横須賀を出港した。今次観測支援協力では新型コロナ対策として,10月27日に出国行事を実施した後,横須賀で14日間の停留隔離を実施したが,途中無寄港だった第62次と異なり,往復路に補給と休養のため豪フリーマントルに寄港(往路:令和3年11月24〜26日,復路:4年3月14〜16日)を計画している。総行動日数は141日(うち南極行動日数99日),総航程18,000浬で,横須賀への帰投は4年3月30日の予定。
11月8日,ロールス・ロイスは“もがみ”型護衛艦2番艦“くまの”に搭載のMT30ガスタービン・エンジンが,試運転において40メガワット(約53,600馬力)を超える最大出力を達成したことを公表した。“くまの”はMT301基とMAN 12V28/33D STC ディーゼル・エンジン2基の組合せによるCODAG推進を採用しており,8月24日から海上公試を始めている。
6月24日,三菱重工長崎造船所で,令和2年度計画による“もがみ”型護衛艦の5,6番艦の起工式が行なわれた。今後,5番艦は4年1月からドック内でブロック搭載を開始し,同年6月に進水,5年12月に引渡し,6番艦は4年6月にブロック搭載開始,同年12月に進水,6年3月に引渡しの予定である。
10月29日,防衛省は現中期防で4隻の建造を計画している新艦種の哨戒艦について,調達に向けた企画提案の公募を実施した。これによると哨戒艦は基準排水量1,900トン程度,全長90メートル程度だが,これらは提案希望者からの提案によっては変わりうるともされる。 公募の参加申込期限は12月1日で,企画提案契約の納期は令和4年3月31日。この提案で防衛省から最高評価を得た事業者が,1番艦とその引渡しまでの間に予定されている艦の調達について主契約者となる。また2番目の評価を得た事業者は,主契約者の下請けとして2番艦および1番艦の引渡しまでの間に建造を開始する艦のうちの最後の艦の建造を行なうという。 なお,海上自衛隊は令和4年度の概算要求で哨戒艦の基本設計費として4億円を計上しており,順調に進めば,5年度以降に建造要求の運びとなるのだろう。 ちなみに海上自衛隊はこの哨戒艦について,将来的な無人化も視野に入れているようだが,現実問題としてこの大きさの艦を公海上で無人運用するのは,技術・安全面から非常にハードルが高く,今後の動きが注目される。
10月16日,アデン湾で,第39次派遣海賊対処水上部隊の護衛艦“ゆうぎり”が,EU海上部隊(スペイン海軍)のフリゲイト,ビクトリアVictoriaと共同訓練を行なった。主要訓練項目はクロスデッキ,小火器射撃訓練,乗船訓練。
11月2日,沖縄県および同周辺海空域で,令和3年度離島統合防災訓練が実施された。参加部隊等は統幕が人員約10名,陸上自衛隊(西部方面隊)が人員約150名,航空機2機(UH-60JA多用途ヘリコプター1機,CH-47JA輸送ヘリコプター1機),海上自衛隊(自衛艦隊,佐世保地方隊)が人員約180名,艦艇1隻(輸送艦“くにさき”),航空自衛隊(航空総隊,航空支援集団)が,人員約60名,航空機2機(CH-47J輸送ヘリコプター1機,K/C-130H輸送機1機),在日米軍が人員約100名。訓練項目は主要部隊間の連携,防災関係機関などとの連携。
10月21日,東シナ海で,海上自衛隊は海上保安庁と不審船対処共同訓練を実施した。参加部隊は海自が佐世保地方総監部,護衛艦“あぶくま”,海保が第10管区海上保安本部,巡視船“あかいし”“とから”“かいもん”“たかちほ”,固定翼機。訓練項目は重要施設に向かう不審船への対処を想定した,①情報共有訓練,②共同追跡・監視訓練,③停船措置訓練。
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