デンマークのDFDS(Det Forenede Dampskibs-Selskab)の新造カーフェリー,アウラ・シーウェイズAura Seawaysが12月に完成し,建造所の中国広船国際(GSI)で引き渡された。設計はフィンランドのデルタマリンが手掛けた。56,043総トン,全長230.0メートル,車両レーン長4,500メートル,速力23ノット,船客600人で250室を備える。スウェーデンのカールスハムンとリトアニアのクライぺダ,または独キールとクライペダ航路に就航する。2番船ルナ・シーウェイズLuna Seawaysも2022年前半に竣工し,同ルートに投入される予定。 (DFDS)
韓国の仁川~済州島航路が,12月10日仁川発便から再開したと報じられた。就航船ビヨンド・トラストBeyond Trustは,26,546総トン,全長170メートル,幅26メートルで,船客854人,乗用車487台,10フィート・コンテナ65個を積載,韓国の現代尾浦造船が建造した。運航は新会社ハイデックス・ストレージが行なう。仁川~済州島は清海鎮海運がセウォルSewol(6,825総トン,1994年竣工。元フェリーなみのうえ)を運航していた航路で,2014年4月に転覆沈没事故を起こし,修学旅行中の高校生多数を含む300人を超える犠牲者を出して以来,休止状態になっていた。 (現代尾浦造船)
川崎汽船と新来島どっくは12月8日,アンモニアを燃料とする自動車運搬船を共同で開発し,日本海事協会(NK)から設計基本承認を取得したと発表した。アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないことから次世代舶用燃料として注目され,IMO(国際海事機関)の2050年までの目標「温室効果ガス総排出量の2008年比50パーセント削減」への貢献が期待される。一方で,その毒性に対する安全性や重油などと比較して体積を必要とする特性などの対策が必須となる。取得に際しては両社とNKで検討を重ね,アンモニアを燃料とする際の潜在的なリスク評価と安全対策を織り込んだ。今後は国際規則の動向などを注視し,具体的に建造の検討を進めていく予定。 (川崎汽船)
舞鶴市と,ジャパン マリンユナイテッド(JMU)の子会社JMUディフェンスシステムズ(JMU DS)は11月30日,同市の舞鶴親海公園で,JMU DS開発の多目的水上自律無人艇(USV)“うみかぜ”を使用し,海洋施設を海上から点検する実証実験を行なった。本艇は海上自衛隊“もがみ”型護衛艦の無人機雷排除システムの技術検証用に製作されたもので,排水量約11トン,全長11メートル,幅3.2メートル,ディーゼル主機とウォータージェット推進器2基を装備し,最高速力は約23ノット。GPSコンパス,赤外線カメラ,LiDAR(ライダー)センサーなどを備え,自動航行だけでなく自動離着桟や定点保持機能も持つ。試験は公園施設から本艇を操作し,親海公園の施設や海中の様子を三次元データにしてモニターに映し出すなどした。海洋施設などの点検では,正常時の三次元データをデータベース化し,災害発生後に異なる部分を検出して復旧に役立てることができる。JMU DSでは将来的には完全無人運航を実現することで,危険な海域に人が行かずに作業できることを目指している。 (JMU)
自動車船運航大手ノルウェーのホーグ・オートライナーは先頃,中国招商局重工(江蘇)と世界最大の9,100台積み自動車船(PCTC)建造の基本合意書(LOI)を締結した。「オーロラ・クラス」と称する環境に配慮した次世代シリーズで,LNGなど複数の燃料に対応し,アンモニア燃料の導入も見据えた設計となる。2024年後期に2隻引渡し予定とされ,自動車船では最初のアンモニアによるカーボン・ニュートラル船となる見込み。2015~16年に中国厦門船舶重工で6隻建造した「ホライゾン・クラス」(全長199.9メートル,幅36.5メートル)をベースに,長さを30メートル伸ばした拡大型になると見られる。 (HÖEGH AUTLINERS)
米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)が 12月21日,フランス向けにFMS(Foreign Military Sales)経由で,EMALS (Electromagnetic Aircraft Launch System)とAAG(Advanced Arresting Gear)を輸出する,と発表した。総額13億2,100万ドルで,EMALSはカタパルト 2基構成,AAGは拘束装置3基構成。この発表により,フランス海軍が計画して いる次期空母PANG(Porte-avions de nouvelle génération)は,EMALSとAAGを装 備する構想であると判明したことになる。
12月9日にカラチ造船所(KSEW:Karachi Shipyard &Engineering Works)で,パキスタン海軍向けハンゴールHangor級潜水艦の5番艦で使用する 鋼材の切出しが始まった。艦名はタスニムTasnimを予定している。同級は,中 国の元Yuan型(039A/041型)の輸出モデル。
オーストラリア海軍の新型OPVアラフラArafuraが,12月16日にサウス・オー ストラリア州のオズボーン海軍工廠で進水した。アーミデールArmidale級なら びにケープCape級の代艦として,12隻の建造を計画しているうちの一番手。
中国海軍の075型揚陸艦の2番艦の広西Guangxiが就役した。配備先は東海艦 隊。なお,2021年4月23日に就役した1番艦の海南Hainanは南海艦隊所属で,海 南島の三亜を母港とする。
英国防省麾下のDASA(Defence and Security Accelerator)が,艦艇用ハイ ブリッド推進システムの市場調査に乗り出すことになった。対象は海軍と王立 艦隊補助部隊(RFA:Royal Fleet Auxiliary)の艦艇で,2030年から導入を始 める考え。
米海軍シー・システムズ・コマンド(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)はレイセオン・ミサイル&ディフェンスに対して,SM-2対空ミサイル に関する5億7,831万ドルの契約を発注した。米海軍向けはズムウォルト Zumawalt級に搭載するブロックⅡAZを54発,それとFMS(Foreign Military Sales)経由で輸出するブロックⅡAが215発という内訳で,後者の仕向地は日 本を含む7カ国。
10月に南シナ海で海山と接触する事故を起こした米海軍の攻撃原潜コネチカ ットConnecticut SSN-22は,事故後はグアムで被害状況調査などを実施してい た。その後,同艦はサンディエゴを離れて,ワシントン州ブレマートンに向か った。そこで修理を実施する計画になっている。
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