2025年12月18日,ジャパン マリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で,新造掃海艦“けらま”(MSO-308)が進水した。 本艦は令和4年度計画による“あわじ”型の5番艦で,5年7月20日に起工されていたもので,竣工は9年3月の予定。艦名は沖縄県の慶良間諸島に由来し,日本海軍,海上自衛隊を通じて初めての命名となる。基準排水量690トン。
NVL(Naval Vessels Lürssen)のペーネ造船所で製作した,ドイツ海軍の新型情報収集艦(42型)の前部セクションが完成,12月6日にバージに載せて搬出され,翌日にキールに到着した。後部セクションは,同じNVLのレムヴェルダー造船所で製作している。同級はオステOste級(432型)3隻の代艦として3隻を建造,2029〜2031年に引き渡す計画。(Jane’s 2025/12/11)
2025年12月22日,三菱重工長崎造船所で,令和5年度計画による新造護衛艦“よしい” (FFM-12)が進水した。本艦は“もがみ”型護衛艦の最終12番艦で,6年7月3日に起工されていたもので,竣工は9年3月の予定。艦名は岡山県東部を流れる吉井川に由来し,日本海軍,海上自衛隊を通じて初めての命名となる。基準排水量3,900トン。
カナダのCCC(Canadian Commercial Corporation)が,ドイツ軍の装備部門BAAINBw(Bundesamt für Ausrüstung,Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr)との間で,CMS330艦載指揮管制システムの納入に関する契約を締結した。これは,指揮管制システム(FüWES :Führungswaffeneinsatzsysteme)の標準化計画(Standardisierung der Führungswaffeneinsatzsysteme))の下で導入する製品で,総額は10億カナダ・ドル(7億870万ドル)。これから建造・導入する127型フリゲイト,それと125型フリゲイトのアップグレード改修でCMS330の導入が見込まれる。システム構築に際して,ドイツのヘンゾルトが協力する。 このうち127型フリゲイトは,AN/SPY-6(V)1レーダーを備えるイージス艦として計画されている。すると,カナダ海軍のリバーRiver級フリゲイトと同様に,イージス武器システムと他のウエポン・システムの
英王立艦隊補助部隊(RFA:Royal Fleet Auxiliary)に配備する新型補給艦FSS(Fleet Solid Support)計画の最終設計審査(CDR:Critical Design Review)が完了した。この件はナバンティアUKとBMTがチームを組んで担当しており,2024年10月に予備設計審査(PDR:Preliminary Design Review)を済ませていた。 続いて12月3日に,ナバンティアUKのアップルドール造船所で,FSSの1番艦リサージェントResurgentで使用する鋼材の切出しがスタートした。同級は3隻の建造を予定している。(DE&S 2025/11/12,同2025/12/3,Navantia 2025/12/3)
12月9日に,スコットランドのバブコック社ロシス造船所で,英海軍向け31型フリゲイトの3番艦フォーミダブルFormidableの起工式が行なわれた。同艦の鋼材切出しと建造工程は,2024年10月に始まっていた。キールには,同社に勤める17歳の見習溶接工ジュールズ・ハンター氏の手で,表に艦の紋章,裏にバブコックのロゴをあしらったコインが取り付けられた。これは,艦に幸運をもたらすとされている伝統行事。(Royal Navy 2025/12/9)
ロッキード・マーチンのロータリー&ミッション・システムズ部門は,米海軍海洋システム軍団(NAVSEA:Naval Sea Systems Command)から,カナダ向けにFMS経由で輸出するAN/SPY-7(V)3レーダーを1億4,62万ドルで受注した。新型水上戦闘艦CSC(Canadian Surface Combatant)ことリバーRiver級に搭載するもの。(DoD Contracts 2025/12/11)
米海軍の工廠4カ所,それと名称非公開の民間造船所2カ所が,ビッグデータ分析のためのソフトウェア・プラットフォームを専門とするパランティアとの間で,ShipOS (Shipbuilding Operating System)に関する4億4,800万ドルの契約を締結した。これは,艦艇の建造・造修に関わるデータを一元的に管理するプラットフォームを構築して,効率改善を図る取組みだと説明されている。(USNI News 2025/12/9)
米海軍が,第5艦隊麾下の第59任務部隊(TF59)の一員としてアラビア湾に展開している沿海域戦闘艦サンタ・バーバラSanta Barbara LCS-32の艦上から,低コストの自爆突入型無人機LUCAS(Low-cost Unmanned Combat Attack System)を発進させる試験を実施した。この手の機体を艦上発進させたのは,米海軍では初めてのこと。LUCASは,捕獲したイラン製のシャヒド無人機をベースとして,安価な自爆突入型無人機として製作したもの。(Defense News 2025/12/19)
ジョンC.フェラン米海軍長官が12月5日に,米海軍が米海兵隊のEABO(Expeditionary Advanced Base Operations)向けに建造する新型の小型揚陸艦マクラングMcClung級ことLSM(Medium Landing Ship)について,ダーメン・ナヴァル提案のLST-100型案の採用を発表した。18〜35隻の建造を計画している。設計は既製のものだが,米海軍は330万ドルを支出して,ダーメンからTDP(Technical Data Package)を取得する。 LST-100型は排水量4,000トン,全長100メートル,幅16メートルで,貨物搭載スペースの面積は1,020平方メートル,重量ベースでの搭載量は500トン。(Naval News 2025/12/5,USNI News 2025/12/8)
ハンチントン・インガルス(HII)のニューポート・ニューズ造船所で12月9日に,ヴァージニアVirginia級攻撃原潜の31番艦バーブ Barb SSN-804が起工式された。この艦名はSS-220とSSN-596に続いて3隻目。また,同級29番艦オクラホマOklahoma SSN-802の建造工程が進捗して,分割製作した船殼を接合する作業が完了した。 そのHIIはイギリスのバブコックとの間で,ヴァージニア級原潜の建造に関わる戦略的パートナーシップの拡大・強化を発表した。これにより,バブコックはスコットランドのロシスにある同社造船所で,ヴァージニア級ブロックⅥのアセンブリ製作を担当することになる。 一方,ジェネラル・ダイナミクス傘下のエレクトリック・ボート部門(GDEB)で建造した同級26番艦のアイダホIdaho SSN-799は,12月15日に米海軍による領収が実現した。(NAVSEA 2025/12/9,同2025/12/15,HII 2025/12/9,同2025/12/16)
ナバンティアのプエルト・レアル造船所で11月27日に,スペイン海軍向けの潜水艦救難艦ポセイドンPoseidón(A21)が起工された。計画名称はBAM-IS(Buque de Acción Marítima Intervención Subacuática)で,老朽化したネプトゥーノNeptunoの代艦。排水量5,000トン,全長92メートル,電気推進とフォイト・シュナイダー・プロペラの組合せで速力15ノット。(Jane’s 2025/12/1) スペインではこのほか,ナバンティアが2023年に受注した沿岸測量艦BHC(Buques Hidrográficos Costeros)の設計作業が進んでおり,11月に予備設計審査(PDR)が完了したところ。排水量約1,000トン,全長50メートル。(Navantia 2025/11/14)
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