仏国防調達局は4月4日,フランス海軍向けシュフランSuffren級攻撃原潜 の2番艦であるデュゲイ・トルーアンDuguay-Trouinを領収,同艦の就役が実 現したことを明らかにした。
仏国防調達局はネーバル・グループとアトランティーク造船所のジョイント ・ベンチャーであるMO Porte-Avionsに,フランス海軍向けの新型原子力空母 PANGの先行調達契約を6億ユーロ(6億4,270万ドル)で発注した。K22原子炉 を中核とする原子力蒸気タービン主機で用いる,格納容器と蒸気発生器が対 象。
4月22日に英バロー・イン・ファーネスのBAEシステムズ・サブマリンで, 英海軍向けアスチュートAstute級攻撃原潜の6番艦アガメムノンAgamemnonの 命名式が行なわれた。 同じ4月22日に独キールのティッセンクルップ・マリン・システムズでは, シンガポール海軍向け218SG型潜水艦の4番艦イニミタブルInimitableの命名 式が行なわれた。同艦は2025年の納入を予定している。218SG型は4隻の建造 を計画しており,1番艦の艦名はインヴィンシブルInvincible,以下2番艦は インペッカブルImpeccable,3番艦はイラストリアスIllustriousと続いてい る。
グラント・シャップス英国防相は,レーザー兵器開発計画ドラゴンファイア について,デモンストレーターを用いる実証段階から,実用化に向けた開発段 階に移行すると発表した。当初は2032年に配備を開始する計画だったが,これ を5年前倒し。2027年の配備実現を目指すとしている。ドラゴンファイアの開 発を担当しているのは,MBDA,レオナルド,キネティックの3社で構成する企 業チームで,レーザーの出力は50kW級。これから,艦上に設置した状態での実 射試験も行なう予定。
新華社は,中国海軍初のCTOL空母福建Fujianが5月1日に上海の江南造船所 を出港,最初の試験航海を実施したと報じた。その目的は,主機と電気系統の 信頼性・安定性の確認だとしている。
アメリカ西海岸カリフォルニア州のサンディエゴで,乾ドックの空きがない ために艦の修理ができない事態が発生した。問題の艦は,4月11日に帰港した 強襲揚陸艦ボクサーBoxer LHD-4。 同艦はデプロイメント中に発生した右の舵の損傷を修理するため,乾ドック に入れる必要があった。ところが,BAEシステムズ・サンディエゴ・シップ・ リペアのドックは沿海域戦闘艦のオークランドOakland LCS-24が,ジェネラル ・ダイナミクス傘下のナショナル・スチール&シップビルディング(NASSCO) のドックは駆逐艦チャンフーンChung-Hoon DDG-93が入渠中で,空きがない。 代案として,オレゴン州ポートランドにあるヴィガー造船所が挙がったが,そ こに向かう途中で通るウィラメット川の橋に,マストが触れる可能性がある。 そこで結局,乾ドックに入れないで桟橋に接岸したまま,ダイバーを潜らせ て作業を実施することになった。
ノースロップ・グラマンは4月8日,米国防高等研究計画局(DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency)から受注しているUUVマンタ・ レイManta Rayのフルサイズ・プロトタイプについて,組立て工程を完了した と発表した。その後にカリフォルニア州南部で水中試験を開始,順調に進展し ているという。マンタ・レイは長期間・長距離の行動可能なUUVで,エネルギ ー管理,ペイロードの容量増大,低出力推進などの要素技術を進展させるのが 開発の目的。モジュラー構造になっており,分解して標準型貨物用コンテナ5 個に収納,世界各地に容易に展開できるとしている。 一方,オーストラリアではXL-AUV(eXtra-Large Autonomous Undersea Vehicle)という大型UUV開発計画を進めており,4月18日に,そのプロトタイ プ初号機が完成したとの発表があった。XL-AUVは,さらに2隻を建造する予 定。名称はゴースト・シャーク。想定用途は,長時間の常続的情報収集・
オースタルは4月3日,LCU-1710型揚陸艇の建造を開始したと発表した。 2023年9月に,米海軍から9,150万ドルで3隻を受注しているもの。 LCU-1710型はLCU-1610型の後継で,もともとスウィフトシップス社に発注し ていたが,既報のように同社に対しては作業停止の指示が出ており,オースタ ルが代わりに建造することになる。
米アーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦のウィンストンS.チャーチル Winston S. Churchill DDG-81が,同級としては初めて,仮想化したイージス 戦闘システムを導入した。稼働を開始したのは2023年7月のことで,それから 試験を進めて,CSSQT(Combat System Ship Qualification Trials)を完了し たところ。これに先立ち,PEO IWS(Program Executive Officer for Integrated Warfare Systems)では巡洋艦モントレイMonterey CG-61をテスト ベッドとして,武器に接続しない状態で仮想化版の導入・試験を実施してい た。仮想化とは,コンピューター上に別のコンピューターを模擬する環境を構 築する技術。異なる機種のコンピューターを模擬する使い方や,1台の物理コ ンピューターで複数台のコンピューターを模擬する使い方がある。
米海軍は,インディペンデンスIndependence級沿海域戦闘艦(LCS: Littoral Combat Ship)のキャンベラCanberra LCS-30に,対機雷戦(MCM: Mine Countermeasures)ミッション・パッケージを搭載した。2025年に最初の ディプロイメントを実施する予定。このパッケージは,2022年に同型艦のシン シナティCincinnati LCS-20に搭載して運用評価試験を実施,2023年3月31日 に初度運用能力(IOC:Initial Operational Capability)を得ている。
イラン革命防衛隊は4月13日の夜に,イスラエルに向けて多数の無人機や巡 航ミサイル,弾道ミサイルを撃ち込んだと発表した。イランが代理組織を介さ ずに,イスラエルへの直接攻撃を実施したのは初めてのこと。イスラエル側の 情報では,飛来した数は300に達するとしている。多くは,イスラエル軍や米 英軍が撃墜した模様。 このうち,イスラエル南部の空軍基地に向けて発射された中射程弾道ミサイ ルを,米海軍のイージス駆逐艦カーニイCarney DDG-64とアーレイ・バーク Arleigh Burke DDG-51がSM-3で撃墜した。当初,迎撃にSM-3を使用したかどう かについては見方が分かれたが,翌日になってSM-3の使用が公式に確認され た。イージスBMDによる弾道ミサイル迎撃成功事例はすでにあるが,この時に はSM-6を使用した。SM-3が実戦で弾道ミサイルの迎撃に成功した事例は,今回 が初めてとなる。
カルロス・デル・トロ米海軍長官は,アメリカAmerica級強襲揚陸艦の5番 艦LHA-10の艦名を,ヘルマンド・プロヴィンスHelmand Provinceとすると発表 した。また5月4日にはナショナル・スチール&シップビルディング (NASSCO)で,遠征用海上基地艦(ESB)の7番艦ロバートE.シマネクRobert E. Simanek ESB-7の命名式が行なわれた。艦名は,朝鮮戦争で戦功を立て議会 名誉勲章を受章した海兵隊員にちなむ。
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