海上自衛隊は,7月9~15,17,18日,中国空母山東Shandongを含む複数の中国海軍艦艇が,宮古島付近の太平洋上の海域において航行していることを確認した。また,当該期間に戦闘機とヘリコプターによる発着艦の実績は計約420回となった。その後,18日に,空母山東を含む複数の中国海軍艦艇が南シナ海へ向けて航行したことを確認した。 これに対して,第5護衛隊所属“あけぼの”(佐世保),第6護衛隊所属“きりしま”(横須賀)および第13護衛隊所属“じんつう”(佐世保),第12護衛隊所属“うみぎり”(呉)により,警戒監視・情報収集を実施した。また,艦載戦闘機に対し,航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させる等の対応を行なった。
去る7月12日,令和6年(2024年)版防衛白書が公表された。 本年版の白書では,表紙のコンセプトが「刀鍛冶」となり,抑止力の強化のための防衛省・自衛隊のたゆまぬ努力を象徴するものとした。また,巻頭の特集カラーページに「白書でひも解く自衛隊発足70年の歩み」と題し,時代ごとの防衛力整備計画や国内外情勢と防衛白書の来歴をまとめている。 本文はそれぞれ国際情勢,安保三文書,日本の防衛体制,防衛生産や技術・人的基盤強化と演習について扱った4部制で,中露や北朝鮮の動向,統合作戦司令部や国民保護,日米同盟強化や多国間での防衛交流,装備品移転などが注目事項として取り上げられ,白書では初めて国際情勢や政策背景に関して防衛研究所の研究者がコラム形式で解説を行なっている。なお,開発中の12式地対艦誘導弾能力向上型(試作品)とイージス搭載艦の完成予想CGが掲載され,話題を集めた。
8月7日,新明和工業で,US-2救難飛行艇の 01号機除籍式典が行なわれた。平成19年(2007年)3月に第71航空隊(岩国)に部隊配属されて以来,約17年間の救難任務をまっとうし,除籍を迎えた。
7月23~27日,海幕長は,オーストラリア連邦(パース)で行なわれるインド洋安全保障会議2024に参加した。これは,オーストラリア海軍および参加各国海軍参謀長等と2国間および多国間交流することにより,参加国海軍との関係強化を図ることを目的としている。
7月8日~8月8日,海上自衛隊は各国と以下の共同および親善訓練を実施した。 ▷日米共同訓練(Rescue Flag Iwakuni),7月8~12日,岩国航空基地周辺および豊後水道周辺海空域で実施。参加部隊は,海上自衛隊がUS-2救難飛行艇,航空自衛隊がU-125A救難捜索機,UH-60救難ヘリコプター,米空軍がMC-130J輸送機。訓練項目は捜索救助訓練。 ▷日仏共同訓練(オグリ・ヴェルニー24-3),7月10,11日,ヌーメア沖で実施。参加部隊は,海上自衛隊が護衛艦“のしろ”で,フランス海軍がフリゲイトのヴァンデミエールVendémiaire。訓練項目は各種戦術訓練(対空戦,LINKEX,戦術運動)およびPHOTOEX。 ▷日セーシェル親善訓練,7月13日,ヴィクトリア周辺海空域で実施。参加部隊は,海上自衛隊が護衛艦“さざなみ”,セーシェル空軍がドルニエ228哨戒機。訓練項目は通信訓練およびPHOTOEX。 ▷日仏共同訓練(オグリ・ヴェルニー24-4),7月17日,ダカール周辺で実施。参加部隊は,海上自衛隊が練習艦“かしま”
7月19日,第36代海上幕僚長に齋藤聡(さいとうあきら)海将が就任した。斎藤海将の経歴は,防大33期,幹候40期,平成元年(1989年)3月入隊,26年8月海将補,第1護衛隊群司令,28年7月護衛艦隊幕僚長,29年8月幹部候補生学校長,30年8月海幕防衛部長,令和2年(2020年)8月海将,護衛艦隊司令官,3年12月海幕副長,4年12月自衛艦隊司令官,6年7月海幕長。昭和41年(1966年)生。
7月12~25日と同26~31日,海上保安庁はフィリピン,マレーシア,インドネシア,ベトナム,シンガポールの海上保安機関職員に対する研修を実施した。 研修では,実習生たちがシンガポールから巡視船“こじま“に乗船し,航海当直や訓練などを通じて船舶運航技術の習得を行なうとともに,同じく”こじま“で実習中の海上保安大学校専攻科実習生と相互交流がなされた。 また,呉に帰港後は,本庁担当者による海上保安庁業務説明が行なわれ,その後研修生らは海上保安大学校や横浜海上防災基地,海上保安資料館横浜館を見学し,日本の海上保安政策や法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」への理解を深めた。
7月12~27日,海上保安庁は海上保安庁MCT職員3名をジブチに派遣し,能力向上支援を実施した。 今回の支援内容は,ジブチ人の指導官候補生による新人隊員への船舶移乗や制圧術指導をMCT職員が確認し,その指導方法について助言を行なうというもの。 なお,今年度の同国に対する能力向上支援は今回が1回目で,活動は船舶を想定した陸上コンテナ施設を使用した。
7月9~11日,海上保安庁は,外国海上保安機関に対する海上保安能力向上支援の専従部門である海上保安庁MCT(Mobile Cooperation Team)職員3名を,独立行政法人国際協力機構(JICA)の枠組みでインドネシアに派遣した。これらの職員は,同国の海上保安機関関係者らにオペレーション運用および犯罪捜査の能力向上支援を実施した。 同支援は座学形式で実施され,人員や船艇・航空機などの運用に関する講義,犯罪捜査に必要な捜査手続きや証拠に関する講義,研修生とのディスカッションや活発な質疑応答が行なわれた。
7月25日,巡視船“こじま”が遠洋航海を終えて呉に帰投した。本年度の航海は4月22日~7月25日の95日間で,総航程約19,200浬。サンフランシスコ,ホノルル,グアム,コロール,シンガポールに寄港している。遠航に実習生として参加したのは,海上保安大学校本科70期を中心とした42名(うち女子10名)。なお,本船による海保大の遠航は今回が最後となった。
8月5日,巡視船“こじま”(PL-21)が呉海上保安部(第6管区)から舞鶴海上保安部(第8管区)へと配属替えとなった。今回の措置は7月1日に巡視船“いつくしま”(PL-23)が海上保安大学校の新練習船として呉海上保安部に配属されたことを受けてのもの。なお,本船はこれに先立つ8月1日に呉を出港している。
韓国トゥウォン商船が立ち上げたクルーズ運航船社イースタン・クルーズが,元“ぱしふぃっく びいなす”(26,518総トン,船客720人,1998年竣工)によるクルーズ事業を開始する。新船名はイースタン・ヴィーナスEastern Venusで,8月から韓国を拠点に北東アジア・クルーズを,10月以降は台湾拠点の東南アジア・クルーズを行なう予定(8月9日現在浦項在泊中)。3〜5泊のショート・クルーズが中心で,10月に那覇や石垣島などへの寄港予定が出ている。“ぱしふぃっく びいなす”は日本クルーズ客船の事業終了に伴い2023年1月から係船されていたが,同年12月にトゥウォン商船が買船し,中国の黄海造船で改装を行なった。 (日本クルーズ客船)
Showing 12 of 4187 total posts